今考えるべき、神社の役割〜神社とは、何をする場所?〜
こんにちは。島津久崇です。
皆さんの身の回りにある神社。
時代と共に役割が変わっていく事を、ひしひしと感じています。
何がこのような気持ちを生んでいるのか。
それを考えていきたいと思います。
【神社とは、何をする場所?】
皆さんは、神社へどのような時にお参りしますか?
初詣、会社の行事などが多いかもしれませんね。
小さい頃、神社で正座をしながら神主さんの祝詞を聞いていた記憶はありませんか??
神社とは、なにをする所なのでしょうか。
神社は、神様をお祀りしている所です。
「祀る」とは、どういう事なのでしょうか。
以下の国語辞典などを見ると、以下のように書かれています。
① 飲食物などを供えたりして儀式を行い、神を招き、慰めたり祈願したりする。 「神を-・る」 「船霊(ふなだま)を-・る」 「皇太后の御体不予したまふ、天神地祇を-・る/続紀 天平宝字四」
② 神としてあがめ、一定の場所に安置する。 「戦死者の霊を-・った神社」
③ あがめて上位にすえる。まつりあげる。 「隠居は城井の一間に-・られて/二人女房 紅葉」
[可能] まつれる
改めて読んでみて、如何でしょうか。
慰めたり、祈願したりする、という話が出ていますね。
では、お参りする目的は神様を慰めたり、祈願する事なのでしょうか。
同じ辞典のお参りをチェックしてみましょう。
① 神社・仏閣に参拝すること。 「伊勢-」 「お礼-」
② 「行くこと」の謙譲語。参上すること。 「年月の勘事(こうじ)なりとも、今日の-には許されなむ/蜻蛉 中」
③ 特に、宮中に行くこと。参内。 「此の頃は時々御宿直(とのい)とて-などしたまひつつ/源氏 宿木」
④ (食べ物などを)召し上がること。 「車とめて、湯-などし給ふ/源氏 手習」
参拝する事、と書いてありますね。
参拝する事、ってどういう事なのでしょうか。
もう少し掘り下げてみましょう。
神社に行って拝むこと。寺にもいう。 「明治神宮に-する」
拝む事、だそうです。
拝むとは何なのでしょう。
おが・む をがむ [2] 【拝む】
( 動マ五[四] )〔「をろがむ」の転か〕① 神仏など尊いものの前で、手を合わせたり礼をしたりして、敬意を表したり祈ったりする。 「仏像を-・む」 「お日様を-・む」 「祈禱師に-・んでもらう」
② 心から頼む。嘆願する。 「どうか、連れて行って下さい、-・みます」
③ 「見る」の謙譲語。㋐ (やや皮肉な言い方)貴重な物を見せていただく。拝見する。 「宝物を-・ませてやろう」 「一億円の札束なんて-・んだことがない」
㋑ 高貴な人の姿を見る。拝顔する。現代語では、相手によっては皮肉な言い方。 「皇帝陛下のお顔をじかに-・みたい」 「やつの女房の顔でも-・んでゆくか(=皮肉ナ言イ方)」 「かの室にまかり至りて-・みけるに/古今 雑下詞
尊いものの前で、手を合わせる場所だという事が分かりましたね。
神社とは、神様に手を合わせ、敬意を表す場所、ということになります。
果たして、この認識で良いのでしょうか。
次回に続く...