神社コラム~その2~
こんばんは。島津です。
今回は神社コラム第2弾です。
ちなみに第1弾はこちら。
神職には2種類の働き方があります。
1つは朝から晩まで神社で奉職する専業神職
もう1つは別の仕事をしながら神事の際奉職する兼業神職
なぜこのような就業形態...否、奉職形態が出来てしまったのか。
その話はずばり第二次世界大戦まで遡ります。
皆さんも日本史をある程度ご存知と考え、第二次世界大戦についての説明は割愛します。
ここで大事なキーワードは神道指令です。
神道指令とはなんなのか。
それは...
海外でも政教分離の原則はありますが、宗教団体と政府との分離が一般的です。
しかしこの神道指令はこれとは違い、宗教的な要素をすべて国家と分離するという見方によっては過激なものになりました。
分かりやすく言うと今まで公務員だったのにいきなり民営化され、どうやって神職生活すればいいの?となっちゃったわけです。
とはいえ、すぐ神社が消えまくる時代は迎えずに済みました。
お寺に檀家制度があるように神社の世界には氏子制度があったからです。
神道指令を出されたとはいえ、氏子さんがスポンサーとして機能していたのでお祭りの費用などはなんとか賄えていました。
しかし時代は21世紀。地方では少子高齢化が進みました。
今まで世襲的に神社のお祭りなど参加する傾向にあった氏子は、下の世代が地元を離れ神主は世襲されても氏子は世襲されない世の中になりました。
人の来ない神社は生活苦を迎え、働かないと生活できない始末。
一方で別の切り口から専業神主で奉職できる神社もあります。
神社とはどんな場所なのでしょう。
まず、感謝する場所です。
今年も健やかに過ごせていることに感謝、今日も無事朝を迎えられた感謝、五穀豊穣に感謝、無事に出産出来て感謝、無事に大人になれて感謝など、感謝するところです。
次に、祈る場所です。
来年も実りの秋をお願いします、受験の合格をお願いします、身内の健康をお願いします、などですね。
最後はすべての神社に該当するわけではありませんが、観光地の側面があります。
遡ること江戸後期から、新たに観光の面を持った「お伊勢参り」が流行りだします。
そこから観光の側面も連なり、観光地としての神社の認識も増えてきました。
専業神主と兼業神主を分ける大きな違いはこの最後の観光地としての面が大きいです。
つまり、人を呼べる神社は専業神主として働けます。
これからの神職はPR・広報が不可欠になります。
そこを補えるかもしれないサービスが最近登場しているのでご紹介します。
精矛神社も情報更新していただいてます。
神主の皆さんも、参拝される皆さんもぜひご活用ください。
あんまりまとまりませんでしたが、本日はこれにて。